今回の読書録はこちら↓
『雑草という戦略』という一風変わったタイトルで、雑草生態学が専門の植物学者による、ビジネスや人生にも役立つ雑草の生き方、生存戦略について紹介する一冊です。
本書に出会ったきっかけ
この本は、静岡大学大学院農学研究科教授という肩書をもつゴリゴリの植物学者の方が書かれたもので、私が普段読まないジャンル。(笑)
その前に購入した『道端の経営学』という本のおすすめに出てきました。
道端→『雑草』、経営学→『戦略』という変換(?)でレコメンドしてくれるAmazonさん、賢すぎない???(笑)
道端の経営学も読みかけなのですが、今回はこちらが先に読了となりましたので読書録を付けておきたいと思います。
ちなみに道端の経営学はこちら↓↓
弱い植物
『雑草』というと、根強く、しぶとく、【強い植物】というイメージがあります。
しかし、自然界は厳しい競争社会であり、「ナンバー1しか生き残れない」という鉄則があります。
特に植物同士の競争では、体が大きい樹木の方が独占的に太陽を浴びることができ、その栄養を使ってますます大きく成長することができるので、形勢を逆転することは難しく、雑草は圧倒的に【弱い植物】なのです。
ナンバー1になれるオンリー1の場所
生物の世界で「ナンバー1しか生き残れない」という鉄則があるとすれば、なぜ自然界にはたくさんの生物がいるのか。そして、なぜ雑草が生きていけるのか。
それは、ある餌を巡ってはナンバー1、ある季節ではナンバー1、ある場所であればナンバー1など、全ての生物がナンバー1になれるニッチな場所を分け合って生きているからです。
これが「ナンバー1になれるオンリー1の場所」、これはまさに、ビジネスの世界でいう「コア・コンピタンス」。
例えば、サボテンは生物にとって過酷な環境、水のない砂漠に生えています。サバイバル能力に長けたサボテンにとって、砂漠はナンバー1になれるオンリー1の場所となり、背の高い樹木と競争することなく生存することができます。
他にも面白い雑草の戦略はたくさん登場しますが、それぞれの雑草たちは、ブルーオーシャン戦略、ドミナント戦略などのビジネス戦略にも通ずる生存戦略を巧みに利用しながら、自分の得意なコア・コンピタンスを生かして自然界の厳しい競争社会で生きているのです。
日本人と『雑草』
この本をはじめに見た時、よりにもよって「雑草」って!(笑)、、、と思いました。
でも、日本語には「雑草魂」という言葉があります。
雑草魂と聞くと、粘り強く、簡単にはへこたれないといったプラスのニュアンスに聞こえます。
日本の家紋には植物をモチーフにしたものも多くあります。
300年にわたり将軍家だった徳川の家紋は林の地面に生えるフタバアオイという地味で目立たない植物がモチーフとなっているそうです。
昔の人たちは、ひっそりと、でも戦略を持って強かに生きる小さな植物たちの本当の「強さ」を見出していたことが分かります。
逆境を生きる弱き雑草の巧みに生きる戦略の本質は自分の得意なコア・コンピタンスを見つけ、ナンバー1になれるオンリー1の場所の場所で勝負する、そして、変化を恐れず、大切なことを見失わないこと。
雑草の生存戦略は人生やビジネスにも通ずるところがあるのではないでしょうか。。。
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