今回の読書録はこちら↓↓↓
この本は仮想通貨史上では有名な「マウントゴックス事件」の当事者で、当時のマウントゴックス社の社長本人による解説本です。
- 仮想通貨とは何か
- ブロックチェーンとマイニング
- ビットコインはまだ買いなのか
- 仮想通貨と相性が良い日本人
- 知っておくべきリスク
- 仮想通貨の未来
仮想通貨が”怖い!”と思う理由の一つには何度も世間を賑わせている取引所のハッキング事件が挙げられると思います。
その日本初(不名誉なことに世界初でもある)の仮想通貨のハッキング事件が、いわゆる『マウントゴックス事件』と言われています。
当時マウントゴックスの取引所では世界の70%のビットコインが取引されていたため、その影響も巨額になり、ハッキングによって当時の時価で470億円分のビットコインが不正流出してしまったという大事件。
まあまあ大きいマザーズ一社の時価総額くらいを吹っ飛ばしてるって考えたら恐ろしい。。
そもそもエンジニアだったマルク・カルプレス氏がどのようにして取引所 マウントゴックスを譲り受け、その後どうして事件が起きたのか、またその後の顛末が解説されています。
4年に渡る長期間の裁判もやっていたので本書の中に書けること、書けないことがあったとは思いますが、事実をベースに誠実に解説されている印象。
同氏にとっては不幸な事件だったのではないかな、と思った。
言ってしまえば、ある分野に突出した人が陥りがちな失敗、大人の汚い世界だな~って感じ。
(私のスタンスとしては、もちろん被害者もいるので100%肯定はできないけれど、真犯人じゃないのに真犯人かの如く批判するのも違うし、基本は投資は自己責任だと思うので、、)
また、仮想通貨は常にハッキングリスクがあり、この辺のリスク管理は超絶難しいなっていうことが改めて分かりました。
私も仮想通貨には投資しているけれど、無くなってもいいと思える資金の範囲でしか投資したらダメだな~ってのも同時に自戒せねば!と思いました。
仮想通貨のリスクについて改めてしっかりと向き合える良い本!📚
事件関係は全体の10%くらいで、残りは目次を見ての通り仮想通貨の基本書です。
以前に読んだ『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』より少し難しいかな~、くらい。
ビットコインの歴史、現状、仕組みなどが網羅されており、丁寧で易しめに書いてあるので読みやすかったです。
文章もかっちりしていて読みやすく、サクサク読むことができました。
最近また盛り上がりそうな雰囲気になりつつある仮想通貨については、今後も理解を深めていければと思います💡
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