3か月で100記事チャレンジやってます!
その42
つづきです。
その1はこちら
前回はこちら
この話は正直、記事にするか悩んだ(笑)
ま、無事に帰ってきてるから書けることもあるよね。全部がぜんぶ安全な国じゃないって改めて思いしらされる事件のお話。
この日は一日、観光を楽しんで気分は最高潮だった。
ホテルまでリキシャーで帰っている途中、スクーターに乗ったムスリムの男が並走しながら声をかけてきた。
↑この男である。
ヘイ!さっき風の宮殿であったよね!ジャパニーズ??ぼく今度、日本に行くよ!
どこに行くのか聞いたら大阪、東京、山梨、岐阜、富山に行くらしい。岐阜って私らの出身じゃん!!って一気に親近感!!
そりゃ、インド人からまさか岐阜なんてワード聞くとは思ってなかったからね。(笑)
ホテルの近くまで着いたけれど、ムスリム男は日本のことが聞きたいから少し話そう、チャイを奢るからってチャイを買ってきた。
インド人から買い与えられたものは絶対飲んではいけないけど、その場で買ったのも見てて、変なものが入ってることはなさそうだし
ユー アー マイ ゲスト、だからご馳走させて!って買ってきてくれたチャイを飲まないわけにもいかず、飲みながら15分くらい話した。
日本の話をしたり、ムスリムの教えの話を聞いたり、、、
カルマがどーのって言っててよく分からん!って感じだったけど、妹🐿は感銘を受けていたらしい(笑)
それから突然かわいいねって口説かれ始める私🐰インド人にモテる顔なのだろうか。。(笑)
ちなみに、この口説き文句もすべて通訳している妹🐿
適当に返してるのにしつこいし、そもそも通訳つきの口説きっていう謎シチュエーション。(笑)
もういいだろ~って思って、そろそろ疲れたからホテルに帰る!って言ったら、夜のライトアップされてるウォーターパレスに連れて行ってあげるって言われた。
本当に素敵だから見てほしいだけ、20分で帰れるし行こうよ、って言われて、行きたそうにしている妹🐿
仕方ない、20分で帰るからね!って約束して、いったんホテルに荷物を置きに帰った。
この日は一日中遊んで本当に疲れてたから、ほんまにまだ行くんかよ~と思いながらも、はるばるインドまできて、苦労してジャイプルまで来れたっていう思いも手伝って、楽しみつくしたいっていう気持ちが勝った。
部屋に大きい荷物を置いて身軽になったところで、ムスリム男の待つ大きな道路に向かうと!!
ドライバーのタラとムスリム男がびっくりするような大声で怒鳴り散らしてケンカしている。
、、、どういう状況??!
2人ともヒンディー語でめちゃくちゃ怒ってる。
タラ「彼女たちは観光客だ、うちの客に危害を加えるな!」
ムスリム男「何もしてない!少し話そうと思っただけだ!」
大の大人が感情むきだしで、ものすごい剣幕で怒鳴り合っている。
ホテルマンが騒ぎに気づいて出てきて仲裁、というより強引に私たちとタラをホテルの中に招き入れて、ムスリム男を締め出して、やっと少し落ち着いた。
完全に、のこのこ付いて行こうとした私たちが悪い。
タラと私と妹🐿の3人だけのホテルのフロントでしばらくの沈黙。
そしてタラは何にも言うことなく、スマホを出してカメラロールの写真を見せてきた。何枚も何枚も。若い奥さんの写真、娘の写真、まだ幼い息子の写真。どれも家族の写真ばっかりだった。
タラは自分の娘くらいの私たちを本気で心配してくれたのが痛いほどわかった。
ローカルボーイだから信じちゃいけない。インドではチャイに睡眠薬を入れられて身ぐるみをはがされたなんて事件がどれだけあるか?そうでなくても年ごろのナンパ男がこんな時間にお茶だけで終わると思うか?
タラに優しい口調で、でも、厳しく諭された。
外を見張っててくれたとホテルマンが、ムスリム男はスクーターでクラクション鳴らしながらずっとホテルの周りをぐるぐるしていたと教えてくれた。
ムスリム男はいい人だったのか、悪い人だったのかは分からない。
今回はたまたまタラに見つかって(?)助けてもらえたからよかったけれど、本当に自分の身は自分で守らないといけないんだと再認識した。
反省や後悔の気持ちと、タラへの感謝と、インドの恐怖で眠れない夜を過ごした。
次回、「次なる目的地!アーグラへ」お楽しみに💛