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NISA/iDeCo/ふるさと納税

【ふるさと納税】高額所得者に有利な制度っていう話。考えたことある??

近年、『ふるさと納税』は急速に普及しています🐰✨

一度でもふるさと納税をしたことがある方なら分かると思いますが、はっきり言って「やらなきゃ損!」、「なんでやらないの??」くらい、お得な制度ですよね。(笑)

そういう方も含めて、ふるさと納税って本当は誰のためにあるのか。。

思っていることをつらつら書こうと思います🐰

ふるさと納税とは

仕組み

まずは、ふるさと納税の仕組みの説明からです。(ご存じの方は飛ばしてOK!)

ふるさと納税の本質は自治体への『寄付』です!!(納税ではない。)

そして、寄付額の2,000円を超える部分については、所得税と住民税から特別な控除があります。

この控除額には一定の上限がありますが、その範囲内において2,000円を超える部分の全額が控除の対象となるので実質的に納税と同様の効果があるというわけです。

(言葉で説明するの難しい💦)

例えば、限度額が50,000円、その満額をふるさと納税により自治体に寄付するとします。

50,000円の2,000円を超える部分は48,000円。これが支払うべき所得税と住民税から控除されることになるので、税金の前払いのような形になるのです。

制度の趣旨

ふるさと納税のポータルサイトでは、ふるさと納税で「地方創生」を理念としています。

ふるさと納税の3つの意義からも、大都市と地方の税の格差の解消が大きなテーマだということが分かります。

私もその一人ですが、地方で教育や医療などのサービスを受けながら育ったにもかかわらず、就職先が大都市であることから、納税は大都市へ納めることになります。

結果、大都市の税収は集まりやすくなりますが、自分の生まれ育った地方には税収が集まりにくくなります。

そこで、自分の生まれ育った地方に納税して貢献したいという人や、特定の自治体を応援したいという人のために始まったのがふるさと納税の本来の制度でした。

しかし、こういった制度の趣旨とは裏腹に、地方では、ふるさと納税による税収のアップを図るため高額な返礼品を準備するなどの返礼品合戦が始まりました。

すると、返礼品がもらえることで節税策として利用できる、と大きな話題を呼び、今度は個人が返礼品の種類でふるさと納税をする自治体を選ぶようになりました。

このような背景で返礼品合戦はさらに加速していきます。(これが問題視されて今に至る。)

こう見ると、ふるさと納税って本来の機能を全然果たせていないよな~~💦

そして、問題点はもう一つ。

ふるさと納税って、本当にみんな得しているのか??っていう話です。(やっと本題。笑)

高額所得者が得している??

年収ごとに区切って、ふるさと納税がどれくらいお得なのかを計算してみました🐰✨

*独身の方の年収ベースで計算しているので、過去にふるさと納税をしたことがある方は限度額ベースで見るのが正確です!💡

A*限度額は簡易シミュレーションで算出→さとふる

B*返礼品相当額は30%と仮定(A×30%)

C*自己負担額を控除した実質の利益額相当(B₋2,000円)

D*利回りの計算(C÷A)

年収(独身) Ⓐ限度額 Ⓑ返礼額 Ⓒ実質利益額 Ⓓ利回り
150万 8,000 2,400 400 5%
200万 15,000 4,500 2,500 16.7%
300万 27,000 8,100 6,100 22.6%
400万 41,000 12,300 10,300 25.1%
500万 60,000 18,000 16,000 26.7%
600万 76,000 22,800 20,800 27.4%
700万 107,000 32,100 30,100 28.1%
800万 129,000 38,700 36,700 28.4%

これを見ると年収150万円の方でも限度額の範囲内においては、ふるさと納税をした額の5%が利益になる(お得になる)ということが分かります。

しかし、年収が700万円以上になると利回りは28%を超え、6倍近くお得にふるさと納税を利用していることが分かります。

実質負担額が1人当たり2,000円と固定なので、この結果は当たり前と言えば当たり前です。

しかし、、、

本当は、おかしくない??

本来、所得税は年収に応じて税率が高くなる「累進課税」が適用されています。

これは、税金の負担能力の高い人(年収が高い人)から多く税金を徴収するという、税金の基本的な考え方に基づいています。

しかし、ふるさと納税は明らかに高収入の人に有利な制度になっているので、この考え方と逆行しているのです!!

年収の高い人が他の自治体に高額のふるさと納税をすると、高い利回りで返礼品が返ってきて得をします。さらに、この人は自分の住んでいる地域で行政サービスを利用しています。

さて、この人が住んでいる地域の税金を負担しているのは誰でしょうか。。。???

(答えは、高額納税者なんですけどね。たぶん。)

ふるさと納税は、納税される自治体も、返礼品をもらえる人も全員が得をしている制度。だからおかしいって批判する人が少ないんですね。(困っているのは税収が減った自治体かな。)

高所得者は自分に有利だから黙っている。世の中ってそんなもん。

まとめ

とは言え、私もふるさと納税は限度額いっぱいにガッツリ返礼品を選んで節税だっ!!っていうタイプの人間です。(笑)

なので、誰を否定したいわけでもないし、税金は個人の努力である程度安くできます。現行認められている法律に則って税金を抑える努力はするに越したことはないというのが私個人の考えです!✨

ただ、ふるさと納税って本来はこんな制度なんだ!って、そんなことを少し頭の片隅に置きながらふるさと納税を選んだり、寄付金の使い道を選んだりするのもいいのかもしれません。。💡

 

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